モモちゃん、虹の橋を渡りました
今年は10月に咲いた金木犀の花も急ぎ足で終わりをつげ、11月の声を聞くとともにグッと気温が下がりましたが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
元わんこ隊スタッフも元気で毎日を過ごしております。
いろいろ環境の変化はありますものの、日々なんとかやっております。
さて、今日は残念なお知らせです。
犬舎にいる時は「モカ」という名前で、ご家族から「モモ」という名前をもらって幸せに暮らしていたモモちゃんが10月8日に旅立ち、15日にご報告いただいたのですが、落ち着いてゆっくりご報告をと思っているうちに日が過ぎ、本日になってしまいました。お許しください。
たくさん巣立って行った中でも、モカは可愛い顔をしているのに神経質で大人しいため、愛想をふりまく子たちに先を越されるケースが多くて、譲渡会に出てもなかなか里親さんが決らない子でした。
譲渡会でも1匹だけいれることが多く・・・。(右)
2014年の秋口から愛護フェアにも譲渡会にも出ていたのに、2015年になってもなかなか決まらず、やっと何匹かでいれれるようになったころ・・・。
ご家族になってくださったHさんからサイトを見たとご連絡いただいて、よかったあ〜やっと、送り出すことができると、ほっとした子です。
ですが、「神経質な子」というイメージがつよかったため、巣立ってからも戻ってくるのではと心配していたのですが、やはり、ご家族の愛情の深さのおかげですね。
それが彼女の心をほぐして行ったのか、その後送られてくるメールは幸せそうなものばかり。
見違える程、明るい顔の写真ばかりで驚いたものでした。
10歳前にしてご家族の元に行くことになったのに、7年半をご家族と共に過ごせたモカ。
モモちゃんとして過ごせたその年月は、犬舎のことを忘れさせるに十分な幸せな時間だったと思います。
ほんとうにご家族には感謝の思いしかありません。
以下、お母さんからのご報告メールからです。
********************************
【モモ通信】10/15
大変ご無沙汰しております。
いつもチーム!わんこ助け隊のブログを拝見し、皆さんや幸せになった子達の様子を知ることができてとても嬉しく、懐かしく思っています。
今日は悲しいご報告をしなければなりません。
2015年4月にこちらからご縁をいただいてウチの家族になった愛犬モモが10月8日の夕方永眠しました。
本来ならもっと早くお知らせするべきだったのですが、悲しみと喪失感があまりに大きく、何も手につかず、時間が過ぎてしまいました。
モモは早くに心臓に病気があることがわかり、ずっと投薬治療を続けていました。
その後、胆管が詰まり胆嚢を摘出、子宮蓄膿症で子宮を摘出する大きな手術を乗り越えました。
その頃ちょうど私も大きな病気を経験し、モモとは闘病仲間になりました。
数年後今度はモモの乳腺腫瘍が見つかり、二度にわたって手術しました。
それでもモモは奇跡的に回復し、老犬相応の衰えはあるものの元気に過ごしていました。
一年ほど前からは目も真っ白でほとんど見えなくなり、耳もほぼ聞こえなくなりました。
今年のお正月過ぎに体調を崩し、嘔吐、黄疸が出てきたので急遽入院になりました。胆管が詰まり、肝炎と膵炎を起こしていました。年齢や心臓のことを考えると内科的治療しかなく心配しましたが、この時もまたモモは奇跡的な回復力を見せて復活したのです。
一緒に桜を見ようね、夏を乗り切ろうね、という家族の願いに頑張って応えてくれました。
9月に入って少しだけ涼しくなってきた頃、食欲が無くなり、なんとなく元気がないので心配していたらまた嘔吐が始まり、病院に駆け込みました。やはり肝炎と膵炎が再発しており、肝臓の中に石があることもわかりました。再び長い入院…それでもモモは辛い治療を乗り越え退院できるまでに回復しました。
退院してからしばらくは食欲もあり、私はもうモモの好きなものを何でも食べさせようといろんな材料を買い込みました。喜んで食べてくれたらそれだけで嬉しかったです。
それから日に日にモモは弱っていきました。歩くのもヨロヨロとおぼつかず、一日のほとんどを寝て過ごしました。それでも排泄はちゃんと立ち上がってシートの上で上手にしました。
ご飯を全く受け付けなくなり、お水だけは場所に連れて行くと頑張って自力で飲みました。
10月7日夜中に吐血と下血が始まり、発作が何度も起こり始めました。私はただモモに寄り添って撫でてあげることしかできませんでした。
そのまま起き上がることなく、10月8日午後6時15分大きな発作が起こってモモの呼吸は止まりました。
16歳11ヶ月と13日でした。
モモが家に来てくれて一緒に過ごした7年半、本当にかけがえのない日々でした。モモは私達家族に癒しと笑いと幸せを運んできてくれました。
辛い思いをした分、モモにはもっと長く幸せな日々を生きてほしかった。もっと一緒にいたかった。
痛く苦しい闘病の日が続いても、モモはとても忍耐強く本当に頑張り屋さんでした。
察しが良く、空気を読んで遠慮しすぎるところがありました。二年前に捨て猫三匹が家族に加わった時もやんちゃな子猫達を優しく受け入れてくれました。
本当にとてつもなく可愛い、愛しい子でした。
モモとの出会いに感謝しかありません。遠いところを家まで連れてきていただいたのがつい昨日のことのようです。
ブログのアーカイブで2015年4月のモモの記事を見つけて涙があふれました。
モモが10才前に家に来てくれた時からいつかこの時が来るのを覚悟していたつもりでしたが、自分でも驚くほど打ちのめされています。
ここでこうしてご報告させていただき少しずつ冷静になれています。モモとの楽しかった時間だけを思い出しています。
チーム!わんこ助け隊の活動は停止されていますが、ご縁をいただいたことに感謝し、皆様と家族になったわんこ達のご健勝と幸せを願ってやみません。
皆様の幸せな日々が末長くつづきますように。
ありがとうございました。
*******************************
とても心が痛くなるようなメールで、モモちゃんがどれだけこちらのご家庭で必要とされ、大切にされていたかを改めて感じました。
「辛い思いをした分、モモにはもっと長く幸せな日々を生きてほしかった。もっと一緒にいたかった。」
闘病生活ばかりで、けしてかわいい・・・だけではすまなかっただろうモモちゃんとの暮らしをこんな風に言って下さったことで、モモちゃんがどれだけ愛してもらったか・・・そう思い、改めて涙がでました。
本当にご家族には感謝の思いしかないです。
私たちはただ。ご家族とモモちゃんを繋ぐ橋渡しをしただけのこと。
ありがとうございました。
〜モモちゃん、優しいお母さんの元で幸せだったね。早くそちらの生活に慣れて、また元気で走り回るんだよ。またいつか会おうね〜
簡単ですが、モモちゃんの冥福を祈るとともに、ご家族への感謝を込めて、モモちゃんのご報告とさせていただきます。